不成就日という言葉を聞いたことはありますか?あまり一般的には知られていないので、初めて聞いたことがある方も多いと思います。
不成就日とは
不成就日とは、凶日の中でも運気がとても悪い日とされています。この日は何事も成就しない日とされており、何をしてもうまくいかず、新しい事を始めたら悪い結果を招く、願い事は叶わないと考えられています。
新しい事をスタートさせたり、引っ越しやお祝い事は避けたほうがいいでしょう。
不成就日は、約1週間に1度の頻度で訪れるものです。凶日の中では身近なものと言えるのではないでしょうか。
不成就日が吉日と重なる場合
大安や天赦日、一粒万倍日のような吉日と、不成就日のような凶日が重なってしまう場合があります。吉日と凶日が重なった場合、縁起がいいのか、悪いのか、悩んでしまいますよね。
不成就日が優先される
不成就日と吉日が重なった場合は、吉日の良い効果が不成就日により打ち消されてしまうと考えられています。最上級の吉日である天赦日でさえ、不成就日を打ち消せず、凶日になると言われているようです。
プラスマイナスがゼロになる
一方、凶日である不成就日を吉日で打ち消すという考え方を、凶日をゼロにすることができるというポジティブなほうに転換することもできるようです。
気になる場合はなるべく避けよう
吉日と凶日について科学的根拠はありませんが、昔からお祝い事には縁起を大切にすることが多いですよね。もちろん凶日であるからといって、悪いことが必ず起こるとは言えないでしょう。
自分がどうしたいかも大切ですが、お祝いの時には参加する方が気にするかどうかも考慮する必要があります。
関わる人たちとよく話し合って決めていくことが望ましいですが、もし拗れてしまう可能性がある場合は、その日を避けてしまったほうがトラブルを回避できるでしょう。
不成就日と一粒万倍日が重なる場合
一粒万倍日は、ひと粒の籾から万倍の籾が実る、小さなものが万倍になるという考え方から、新しい事を始めるにはとてもいい日となっています。ですが、不成就日が重なっていた場合、不成就日が優先されることが一般的です。
不成就日が一粒万倍日に重なった場合、縁起の悪さを万倍にしてしまうようです。新しく何かをスタートする日には適していないと言えますので、不成就日が一粒万倍日と重なっていた場合は日を改めてみてはいかがでしょうか。
不成就日と仏滅、どちらが悪い日?
実は、不成就日と仏滅のどちらがより悪いかについては、定かではないようです。
不成就日は何事も成就しない日だから、仏滅を超える凶日であるという考え方がある一方で、不成就日は仏滅ほど知られておらず、一般的には「仏も滅するほどの凶日」と言われる仏滅のほうが凶日であると捉えることもあるようです。
どちらも同じくらい強い凶日であると言えますので、この日は行動に気をつけて過ごすとよいでしょう。
不成就日にしてよいこと
- 葬儀や法事
- 離婚や恋人との別れ
ただし、どちらも友引の場合は避けた方が良いです。友引には「いいことにも悪いことにも友人を引き込む」「友に引っ張られる」と連想されるため、弔事や別れには向いていない日と言えるでしょう。
不成就日にしてはいけないこと
- 結婚や入籍
- 子どもの名付け、出生届の提出
- 引越し、賃貸契約
- 開業、開店
- 納車
- 転職
不成就日に始めたことは何事も成就しない、悪い結果を招いてしまうと考えられています。慶事や何か新しく始めるには適していないと言えるでしょう。
不成就日以外にも注意すべき凶日
三隣亡(さんりんぼう)
この日に建てられた家屋は火災に見舞われ、向こう3軒両隣まで燃やし尽くすと考えられる、建築関係においての大凶日となっています。
この日は建築関係は全て適していないので、土地や家屋の購入と契約、建築にまつわる行事、引っ越しも避けたほうがいいと言われています。
建築関係者にはとても有名な凶日で、この日を避けている会社も一部あるようです。三隣亡は日本独自のものであり、江戸時代に入ってから確立されたようです。その由来は諸説あり、あまりはっきりしていないと言われています。
赤口(しゃっこう)
鬼が人々や生き物を悩ませる日であるということで、仏滅に次ぐ凶日となっています。「赤」は火や血を連想させるため、火災や災い、死にまつわるイメージがあり、引っ越しやお祝い事も赤口を気にして避ける場合があるようです。
お祝い事については、結婚式を避ける場合が多いようです。火を使うキャンドルサービス、刃物を使うケーキカットが火や血を連想させるため、縁起が悪い日取りと言えるでしょう。
受死日(じゅしにち)
カレンダーでは「●」と記されていることが多く、「黒日(くろび)」とも呼ばれる、大凶日と言われています。葬儀を執り行うことはできますが、何をやっても成就しないほど日が悪く、特に命に関わる事柄に注意が必要です。
受死日に病気になると死に至るとも言われていますから、受死日に体調を崩すことがないよう、日頃から身体を気遣って生活していくといいでしょう。
十死日(じゅうしにち)
受死日に次ぐ大凶日とされており、十死一生日など、いくつか別の呼び方が存在しています。受死日では執り行えた葬儀も、十死日に当たる日は葬儀をすると災難に遭うと言われているため、葬儀も執り行えないようです。
全ての事柄においてこの日は避けることも考えましょう。
不成就日を気にしすぎないこと
凶日と言われている不成就日ですが、ジンクスや科学的根拠のない迷信である、とも捉えることができます。
実際に不成就日だからといって必ず悪い事が起こるかと言えば、そんなことはありませんよね。人によってはとてもいい1日を過ごせたという場合もあるでしょう。
実際に、不成就日にも関わらず、新しく素敵なお店を見つけることができたり、いつもと変わらず過ごしていて何も問題ない人もいました。
何よりも大切なことは自分の気の持ち方です。「悪い事が起こる」と悪い事にばかりフォーカスしてしまったとしたら、自然と悪い事が目についてしまいます。
お祝い事や結婚式、入籍など、縁起を大切にすることについては凶日を避けたほうが安心できますが、普段の生活では気にしすぎないほうが心穏やかに過ごすことができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?不成就日はとても縁起が悪く、何事もしないほうがいいのでは、と思ってしまうかもしれません。
ですが、科学的根拠はないとされていますし、不成就日を知らずに生活している方もたくさんいらっしゃいます。その方たちに必ず悪い事が起きているかというと、そうではありませんよね。
知ってしまった以上、心配になってしまうこともあると思いますが、普段の生活を送ることに問題はありません。今日は不成就日だから新しい事を始めるのはやめておこう、くらいの気持ちで、気にしすぎず過ごせるといいですね。
運を味方につけて開運していきましょう。