タロットカードは、22枚の「大アルカナ」と56枚の「小アルカナ」で形成されます。
その大アルカナにおいて、「2番」に位置する“女教皇”。
なんとも神秘的な雰囲気を漂わせたカードですが、果たしてどのような暗示が込められているのでしょうか。
カード外観
“女教皇”のカード絵は、タロットの主流であるウェイト版では、中央部分に神秘的な女性が描かれております。
じっと椅子に座り、微笑みもいっさいなく、まるでこちらの心を見透かすように、真顔でこちらを見つめている形です。
左右には黒と白の柱が描かれており、下部には三日月が描かれています。
詳しく知れば知るほど、やはり神秘的なカードです。
さっそくその謎に迫っていきましょう。
女教皇キーワード
ポジティブな意味
直感・知的・静寂・神秘・叡智
ネガティブな意味
無視・悲観・冷徹・高く止まりがちな恋愛
正位置で導かれた場合
- あなたの感覚、直感が正しいことを告げる。
- 能動的な活動よりも、不動と静寂をもって物事に向き合う時。
- あなた自身であることを大切にすると吉。
- あなたは視野が広いため、他の人では見えないところまで気づけるところがある。
- 知力の高い女性が、あなたの幸せの鍵となる。
- 感情的な安定。
など。
逆位置で導かれた場合
- 感情的に乱れている。周囲に対してイライラしてしまう。
- 自分から感情を表現しないため、周囲から心を閉ざしていると思われている。
- 恋愛から遠ざかっている、あるいは遠ざけている。
- 慎重すぎるきらいがあり、行動力にはやや欠けているという警告。
など。
カード解説
バランス
“女教皇”は2番のタロットカードですが、2という数字は、二元論や対立などのバランスを示しています。
またカードの両端に白黒の柱が建てられているのも、光と闇、女と男、静と動など、2つのバランスを暗示しています。
物事を一面的に理解するのではなく、対極にある2つの視点から、広く見ることができるというカードであることを暗示しているのかもしれません。
月
このカードには、足元に三日月が、冠に満月が描かれています。
カードに示される月は、月が満ちては欠けるように、感情の揺れ動きを意味し、またこれは古来から女性的な側面、女性性を表しています。
巻物
女教皇が手にする巻物には、TORAと書かれています。
これは、ユダヤ教の正典であり、転じて、神との約束、掟を意味します。
ここには、すなわち真理が書かれているとも言え、このカードが神の叡智を持っていることも意味します。