今、占い好きな女性の間で少しずつ広まりつつあるルノルマン占いをみなさんご存じですか?
ルノルマン占いにはポジティブメッセージが多く、占う人に一歩前に進む元気を与えてくれます。
カードに書かれた素敵な絵柄も魅力的で、占いの結果だけではなくルノルマンカードを使って占うこと自体を楽しんでいる人も珍しくありません。
ルノルマン占いの歴史
ルノルマン占いという名前は19世紀頃のフランスで有名だったアン=マリー・アデレイド・ルノルマンという占い師にちなんで名付けられました。
ルノルマンカードの原型は18世紀ころにドイツで考案された「希望のゲーム」というカードゲームだそうです。
希望のゲームはトランプを原型とするゲームだったそうで、その名残でルノルマンカードにもトランプに使われているマークや数字が描かれています。
ルノルマン占いは19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランスのスピリチュアリストたちがきっかけで世界に広まり始めました。
特にスピリチュアルな人々はポジティブなメッセージが好きなので前向きなメッセージを伝えてくれるルノルマン占いと相性が良かったようです。徐々にヨーロッパ地方で認知度が高まり、第一次世界大戦後にフランスからアメリカに渡った移民たちがルノルマン占いをさらに広めていきました。
ルノルマン占いが人気を集め始めたことでアメリカでもついに商品化。「ジプシーの魔女占いトランプ」という名で一般に販売されました。
ルノルマン占いは現在も欧米を中心に支持を集めている占いですが、日本でも徐々にその認知度を高めています。
ルノルマン占いの特徴
①ビジュアルが素敵
ルノルマンカードはその絵柄が可愛いかったり、おしゃれだったりすることから多くの女性に愛されています。
例えばこちらの鳥のカード。
なんだか見ているだけで心が穏やかになりますよね。カードを販売するメーカーによって絵柄の雰囲気もかなり変わります。
こちらはとてもリアルな絵柄ですね。錨の力強さと、子犬の愛らしさ、どちらも素敵なデザインです。
このような素敵な絵柄のカードが36枚もあるため「カードを引くだけでもワクワクする」という人も少なくありません。
占いそのものを楽しめる、というのは占いをする上で大切なことですよね。
②初心者から上級者まで楽しめる
ルノルマンカードにはそれぞれに明確な意味が込められ、そしてとてもシンプルな方法で占うこともできるので、占い初心者でも手軽に楽しめます。
一番シンプルなのは、ルーンやタロット占いで言うワンオラクルのような方法です。カードをシャッフルして1枚引くだけ。カードの方向なども考える必要もなく、引いたカードの意味をそのまま受けとるだけなのでとても簡単です。
しかも、だいたいその絵柄からカードの意味も想像できるので、意味をおぼえるのにもそう時間はかかりません。
一方で36枚全てのカードを使用して、その人の現在の状況や運命を詳細に占う「グラン・タブロー」という占い方もあります。この方法はかなり上級者向けですが、日常のさまざまな悩みに明確なヒントを与えてくれるということで、プロの占い師もよく使っています。
③メッセージがポジティブ
ルノルマン占いの多くのカードにはとてもポジティブなメッセージが込められています。
例えば1番の騎士(ライダー)は始まり、出発、出会いなど、2番のクローバーには幸運、愛情、安心感などと、カードの意味を聞いているだけで元気が出て来そうです。
もちろん警告的な意味合いのカードも含まれてはいますが、明らかにポジティブなメッセージが多いことから「前向きな気持ちになりたい」「一歩前に進む元気が欲しい」という人たちの心強いパートナーとなっています。
④女性にかかわるメッセージが多い
ルノルマン占いは、女性に関係するメッセージが非常に多いのも特徴です。例えば月のカードには女性性や母性、ロマンスなど、淑女のカードには女性、妻、母親など、ハートのカードにはもちろん愛情や恋人、情熱などの意味が込められています。
好きな人の事を思い浮かべながら引いたカードがハートのカードだったりしたらテンション上がっちゃいますね。
また、犬のカードには仲間や友情の他にソウルメイトという意味があったり、スターにはインスピレーションやスピリチュアルという意味が込められていたりと、精神性を大切にする人にとっても非常に興味深い内容となっています。
これらの特徴を見ていくと、ルノルマン占いが女性から支持されるのも当然という感じがしますね。見ているだけで癒されて、簡単に占えるルノルマンカードですが、やっていくとその世界の深さにも驚かされます。
有料講座が開かれているほどなので、興味のある人は是非その世界に足を踏み入れてみてください。
ルノルマンカードとタロットカードの違い
ルノルマンカードとタロットカードをなんとなく同じようなものと考えている人も多いようです。
しかし、実はタロットカードとルノルマンカードは似て非なるものなんです。ここでは二つの占いにどのような違いがあるのか、具体的に解説します。
カードの枚数
ルノルマン占いでは全部で36枚のカードを使用しますが、タロットカードはその倍以上である78枚ものカードを使用します。さらに、タロットカードは22枚の大アルカナと56小アルカナという二つのカテゴリーにカードが分けられています。
大アルカナとは結婚や仕事の成功など人生における大きなイベントを表し、小アルカナは日常生活のささいな出来事を表しています。
ルノルマンのカードの枚数が少ないからと言って決して占いとして劣っているわけではありません。ルノルマン占いには全てのカードを使用する「グラン・タブロー」という高度な技術を必要とする手法もあります。カードの枚数が少なくても、占いの手法によっては非常に詳細な占いができるのです。
占いの精度としてはどちらも甲乙つけがたいですが、非常にシンプルな占い方もできるという点ではルノルマンの方が初心者には優しいかもしれません。
占い方
ルノルマン占いにはそれぞれの絵柄が明確な意味をもっているため初心者でも簡単に占いの結果を読み取ることができます。
一方タロットカードは、それぞれの占い師の考え方や経験によって解釈が大きく異なる場合があります。そのため高い直感力や霊感を持っている人に占ってもらうことで、悩みごとを解決する大きなヒントを得られるかもしれません。
どちらの占いにもワンオラクルやツーオラクルなどのシンプルな占い方もあれば、タロットの13枚引き、ルノルマンのグラン・タブローなどの高度な占い方もあります。
高度な占いで言えばタロットカードとルノルマンカードいずれも技術と経験が必要ですが、シンプルな占いで言うとルノルマンカードが非常に初心者にも入りやすいと言えます。
なぜなら、ルノルマンカードはそもそもカードの枚数が少ない上に、正位置のみでカードの意味をそのまま受けとればいいだけなので、とても理解しやすくシンプルだからです。
一方タロットカードは正位置と逆位置でカードの意味が変わってくるので78枚のカード全てにおいて2パターンの意味を理解しなければならず、最初のハードルは少し高めです。
また、ルノルマンカードは逆位置が無いためにポジティブなメッセージが非常に多く、占う人に勇気を与えてくれます。逆にタロットは逆位置があることでポジティブなことと同じくらいネガティブなメッセージもあり、人生における自らの危機を察知するために非常に役立ちます。
このようにルノルマンカードとタロットカードは占い方や占いの結果にも大きな差があります。占いたい内容や自分との相性を考えてどちらかを選ぶと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ルノルマン占いは初心者にとってはとても入りやすく、絵柄を楽しみながら気軽に始められる占いです。
「タロット占いに興味があるけど、ちょっとあまりにも奥が深そうで気後れする」という人はルノルマン占いから入ってみるのもいいかもしれません。
また、グラン・タブローで占うと、あなたと片思いの相手との距離感や2人の間にある障害など、非常に細かいところまで占うことができます。興味ある人は上級者に占ってもらい、ルノルマン占いの奥深さを味わってみてください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。