今話題のマインドフルネス瞑想とは?危険性の少ないやり方やメリットも徹底解説

スピリチュアルファンからビジネスマンまで、幅広い人たちの間で話題のマインドフルネス瞑想。仏教の修行として知られる瞑想ですが、昨今では科学的に根拠があることも明らかになりつつあります。

今回は、そんなスピリチュアルと科学の両視点からマインドフルネス瞑想を徹底解説。

好士ねおん
瞑想の正しいやり方や、行うことで得られるメリットについてもご紹介しますので、ぜひ最後まで目を通してくださいね!

マインドフルネス瞑想とは

マインドフルネスとは、仏教の禅思想から生まれた概念です。もともと仏教は無我と呼ばれる精神状態を推奨しており、座禅や瞑想などの修行を通じて、無我の境地に達する練習を行います。

この無我の境地とは、我を忘れるほどに一つの物事に集中することで、雑念に悩まされることのない精神状態を獲得することを指す言葉です。

マインドフルネス瞑想は、「今この瞬間」に意識を向けることで、無我の境地に達することを目的とした瞑想の方法です。

過去や未来に意識を向けると後悔や不安に支配されてしまうことがありますが、今この瞬間に意識を向けるマインドフルネス瞑想を行うことで、過去や未来への無意味な感情や、雑念に振り回されることのない精神状態を手に入れることができると考えられています。

仏教の思想をもとにしていることもあり、スピリチュアルに関心のある方の間で流行の兆しを見せています。ただ、マインドフルネス瞑想は伝統的な占いや、単純な自己啓発ではありません。昨今では科学的根拠のあるセルフケア方法としても信憑性が高まっています。

スピリチュアル好きな人はもちろん、科学的に信頼性の高いセルフケア方法を取り入れたいと考えている方にもおすすめできるものなのです。

 

マインドフルネス瞑想が世界で流行中

「今この瞬間」に意識を向けるための修行であるマインドフルネス瞑想。なんとAppleの創始者であるスティーブ・ジョブズも生前に好んで行っていたと言われています。社内に瞑想ルームを完備し、瞑想やヨガの講習を実践していたのだとか。

もともとジョブズはスピリチュアルに関心の高い人物であったことが知られていますから、マインドフルネス瞑想をいち早く取り入れていたというのも不思議ではありませんね。

また、Googleやゴールドマン・サックスのような大企業もマインドフルネス瞑想を導入しています。特にGoogleでは、7週間の間に一日数分瞑想を行うことで、生産性の向上とストレスの軽減などを図っているのだとか。

さらに日本ではフリマアプリで知られる株式会社メルカリが、マインドフルネスに関する社内部活動を行うことで、業務効率を高めることに成功したという事例もあります。これらの話を聞くと、マインドフルネス瞑想が世界中で愛されている理由が分かってきませんか。

 

マインドフルネス瞑想で得られるメリット

実は、1日20分のマインドフルネス瞑想を4日間連続して行うことで、集中力が最大で50パーセント高まったという研究結果があります。

さらに、公立学校の生徒を対象にした研究によると、毎日3分3セットの瞑想を4ヶ月間行ったグループとそうでないグループの成績を比較したところ、瞑想を行った生徒グループのほうが15パーセント高い成績を獲得したという結果も出ています。

つまり、マインドフルネス瞑想に期待できる一番のメリットは、集中力と生産性の向上なのです。そう聞くと、向上心の高いビジネスマンたちがこぞって始めるのも共感できますよね。

ですが、マインドフルネス瞑想のメリットはそれだけではありません。マインドフルネス瞑想は無我の境地への到達を目指す修行方法の一つですから、不安感が強い人にとってはメンタルケア効果があると言われているのです。

特に昨今は、世界的なリモートワークの流行で「仕事とプライベートの区切りがなく、いつも心が疲れている」という方が多い世の中。

そんなとき、仕事を始める前と終わった後にそれぞれ数分間マインドフルネス瞑想をすれば、気持ちが切り替わりストレスを緩和することができるという話もあります。

そのため、マインドフルネス瞑想は仕事の生産性を高めたいと考えている方や、家事や勉強に集中したいと考えている方はもちろん、心に不安があったり、ストレス過多な生活にうんざりしていたりする方にもおすすめできる方法なのです。

 

マインドフルネス瞑想のやり方

マインドフルネス瞑想には、さまざまなやり方があります。ですが、誤ったやり方で実践した結果心の状態を悪化させてしまったり、精神的な疾患を抱えている方が自己流で行った結果病状を悪化させてしまったという事例もあります

そのため、安全にマインドフルネス瞑想を取り入れるためにも、初心者の方はあくまで基本となるやり方を知っておくことが大切。それでは、具体的なマインドフルネス瞑想の正しいやり方をご紹介します。

初心者の方は、朝、落ち着いて過ごせる部屋の中で行いましょう。座っている状態でも、横になっている状態でも構いません。

まずは体全体に強い力を入れます。その後、脱力してください。力を入れて脱力するという行為を複数回繰り返すことで、「今この瞬間」に意識を向けやすくなりますよ。

意識が現在に向いてきたと感じたら、呼吸を整えましょう。呼吸をしていることに意識を向け続けるようにして、何も考えずにそのまま過ごしてください。

何か頭に浮かんだら、すぐに考えるのを辞めましょう。何も考えずに自分自身を俯瞰して見るのが大切です。

3分から30分ほど経って気持ちが軽くなったら、また改めて呼吸に集中し、マインドフルネス瞑想を終わりにします。これが、マインドフルネス瞑想の正しいやり方です。

 

マインドフルネス瞑想をやってはいけない人

今に意識を集中させることでさまざまな雑念をリセットできるマインドフルネス瞑想ですが、まだ流行り始めてから日が浅いのもあって、「マインドフルネス瞑想は危険な行為である」や、「マインドフルネス瞑想はやってはいけない人がいる」といった否定的な内容が語られることもあります。

実際、まだ科学的に全貌が明らかにされているわけではありませんから、マインドフルネス瞑想に強い不安を感じている方は避けたほうが良いでしょう。

また、まだしっかりとした根拠は分かっていませんが、「精神疾患を抱えている方は控えるべきである」という話もあります。

実際、マインドフルネスをきっかけにフラッシュバックに悩まされたり、ネガティブな感情を引き起こしてしまったりしたという事例が存在しますから、注意したほうが良いかもしれません。

治療のためにと思って始めた結果、病気が悪化してしまったという悲しい結末を迎えないようにするためにも、精神疾患を抱えている方は事前に治療を行っている主治医、カウンセラー、セラピストらに「今の状態でマインドフルネス瞑想を行っても良いか、自分の症状や体質に合ったやり方はあるか」などきちんと質問、相談することをお勧めします。

さらに、マインドフルネス瞑想は、本来煩悩を乗り越えて無我の境地へと達するための修行です。

しかし、インターネットやテレビなど「ビジネスで成功するために必要である」と紹介されることも多く、成功を求めてマインドフルネス瞑想を始めた結果成功欲求が減退し、仕事に対して悩みを抱えてしまうというケースもあります。

「自分が瞑想を行うことで得たいものは何か、辿り着きたい境地は何か」を理解していない段階で安易に手を出してしまうと、理想とは反対の未来に進んでしまうかもしれません。

そのため、実際に挑戦する前に、本当に自分がマインドフルネス瞑想をするべきかどうかをしっかりと考えておいたほうが良いでしょう。

 

まとめ

ビジネスマンからスピリチュアルファンまでたくさんの人を魅了しているマインドフルネス瞑想。

科学的にも良い効果が得られると証明されている一方で、向いていない人がいるかもしれないということや、誤ったやり方で発生するリスクがあるかもしれないということは、まだあまり知られていません。

マインドフルネス瞑想に挑戦する場合は、この記事を参考にして自分に合っているかをしっかりと検討し、実際に行う場合にも正しいやり方を守って行うようにしてくださいね。