「風水でご利益のある置物は?」「ドライフラワーって飾ってもいいの?」という疑問を持つ人はいませんか?
今回は伝統的な風水の観点から、動物や植物、鏡など定番の12種類の置物に期待できる効果について言及。
より効果を引き出す置き方をはじめ、幸運を引き寄せる置物や注意したい置物などについて解説します。
この記事を読むことで、部屋に置くべき物やNGな置き方を理解し、置物選びやレイアウトに悩まなくなりますよ。
「風水で運気をアップさせたい」という人は、ぜひ最後まで読んでくださいね!
置物を置く場所はどこが良い?
置物を置く場所選びについてはコツがあります。
適切な場所に置くことで、初めて風水の効果が期待できますが、逆に適切でない場所に置くと効果が下がる可能性もあるのです。
せっかく置物を置くのであれば、風水効果を期待できた方が良いですよね。
ここからは、基本的に置物を飾って良い場所・悪い場所について解説します。
置物を置くのはリビングがおすすめ
特に場所に縛りのない置物に関しては、リビングに置くことがおすすめです。
リビングは家の居住者が出入りする、活気のある場所ですよね。
テレビを見たり会話したりといった流動的な空間ですので、多少ものを置いても玄関や寝室のようにエネルギーが散る心配は少ないでしょう。
玄関には無駄なものを置かないで
玄関は、基本的には無駄なものを置かない方が良いとされます。
外からエネルギーが流れてくるための空間を作る必要があるからです。
ですので、なるべく玄関には置物の数を最低限に抑えた上で、玄関のたたきには靴をそろえて置き、使わない靴は閉まっておきましょう。
玄関を片付けてスッキリさせることで、良いエネルギーが循環しやすくなります。
寝室はものを少なくしよう
寝室は、基本的にはベッドや布団などの寝具以外は置かない方が良いでしょう。
ものがごちゃごちゃと置かれていると、エネルギーが散って睡眠を妨げる恐れがあるからです。
寝室がすっきりと片付き、落ち着いた環境であれば質の良い睡眠につながります。
お気に入りのものを置こう
部屋に置くと良い置物は、自分が気に入っているものです。
それは、眺めることで爽やかな気持ちになるものや、良い気分にさせてくれるものなどですね。
理想の風水とは、快適な環境下で暮らすことです。
そのため、自分を良い気分や爽やかな気分にさせてくれるものに囲まれて過ごすことが、運気アップにつながります。
家に飾ってはいけないものとは?
インテリアとして家に飾ることを避けたいのは、死を連想させるものや、禍々しいイメージを持つものです。
例えば、過激なモチーフの写真や絵画などが該当します。
特に外からの人の出入りが多い家では、それを目にした来客の心証を悪くするようなものがあると、運気がダウンする可能性があるからです。
また、直感に従うことも大切。
例え風水で特に問題がないとされるものでも、「嫌な感じがする…」というネガティブな印象を抱くものを飾るのは避けてください。
風水の基本の概念は、「趨吉避凶(すうきちひきょう)=悪い物を避けることで自ずと吉になる」です。
そのため、居住者にとって日常的に嫌な物を目にする環境は理想的だとは言えません。
時には直感に耳を傾け、ネガティブな印象を抱くものを遠ざけることが重要です。
どうしても置かなければならない場合は、人目のつかないところに移動させる、目隠しのカバーをかける、といった工夫をしてみてください。
すると、ネガティブなエネルギーによる影響から守られるでしょう。
数の置きすぎに注意!
風水にまつわる置物は、たくさん置いたからと言って効力が増幅することはありません。
例えば風鈴であれば一カ所につき一つで十分ですし、獅子であれば1ペアで魔除けのパワーが期待できます。
多くのご利益を期待してたくさん置物を置くと、返って室内が不自然な風景になりますよね。
風水の理想は、快適な環境で暮らすことです。
必要な置物を必要な分だけ配置しましょう。
どんな効果が期待できる?幸運を呼ぶ置物
文昌塔
文昌塔(ぶんしょうとう)は書斎や勉強部屋に置くことで、勉強が捗る、文才が開花するといったご利益が期待できます。
特にリモートワークをする人や、学生の子どもがいる家庭におすすめです。
注意点としては、文昌塔の大きさに気をつけることです。
文昌塔の理想の大きさは、勉強する場所から見て鉛筆大くらい。
文昌塔はとがった形状をしており、火のエネルギーに該当します。
風水において、エネルギーの大きさは風水アイテムの大きさに比例するとされるのです。
とがった形状は強すぎると悪い火のエネルギーになるため、大きさ選びには注意が必要です。
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銅製の風鈴
銅製の風鈴は、家の近くの工事現場へ向けて置くと良いでしょう。
風水において土を動かす行為は、ネガティブなエネルギーを放ちます。
その結果、工事現場の周囲に住む人々の健康運を下げると言われているのです。
そんな時、家と工事現場の間に銅製の風鈴を設置すれば、その影響を抑えることが期待できるでしょう。
風鈴を選ぶ際のポイントは、金属製であること。
銅製の風鈴がベストではありますが、用意できなければ他の金属製でもOKです。
金属同士の触れ合う音にご利益があるため、なるべく風鈴全体が金属製であることが望ましいでしょう。
風水効果を期待して風鈴を選ぶ際は、ぜひ素材をチェックしてくださいね。
動物の置物
カエルの置物
三本の足を持つカエルの別名は、「金蟾(きんせん)」です。
この金蟾は、外から金運を招き寄せる力があると言われています。
金蟾のおすすめの置き場所は、玄関のドアの横。
その際に注意したい点は、金蟾の頭を家の内側に向けるように配置することです。
置き方まで気を配ることで、その家に富や繁栄をもたらすでしょう。
象の置物
象の置物は金運をアップさせるとして人気のアイテムです。
象をチョイスする時のポイントは、象の鼻が天を向いていること。
この天に向いた鼻が、遠くから富を招き入れてくれるのです。
象の鼻について、ぜひ注目してみてくださいね。
麒麟(きりん)の置物
麒麟の置物は、悪いエネルギーから守ってくれる魔除けの効果があるとされます。
麒麟とは、龍の子どもである空想の獣です。
その姿は龍の頭から角を生やし、馬のような四本足を持っています。
角の数は一本~三本で表されることがあるようです。
この麒麟は家の周辺の悪い環境による邪気から、居住者を守ってくれると言われています。
効果が期待できる環境は、以下の通りです。
- T字路の突き当りの土地
- カーブの外側にある土地
- 周辺の建物の角が、自分の家の窓に向かっている
麒麟はペアで一緒に使うことが望ましく、家の中においてもOKです。
問題のある環境に向かって置くことで、居住者の運気のバランスを整えてくれるでしょう。
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獅子(シーサー)の置物
獅子を玄関に置くことで、魔除けの役割を果たしてくれます。
まるで番犬のように、外から悪いエネルギーが入ってくるのを防いでくれるでしょう。
ただし、獅子の置き方には注意が必要です。
獅子は玄関から外に向かって配置してください。
獅子は荒々しい性質を持つ生き物のため、家に向かって配置すると、居住者にネガティブなエネルギーやプレッシャーを与えてしまう可能性があるから。
とはいえ、小さいサイズの獅子であれば家の中に置いてもOK。
ただし、窓や外側に向かって配置することが重要です。
もし家の内側に向けて置いた場合、その凶暴性が居住者に向かってしまう恐れがあります。
あくまで獅子は、外から流れてくる邪気から守る役割として捉えてください。
獅子を適切な方法で使うことで、初めて魔除け効果につながります。
ヒキュウの置物
ヒキュウの置物は幸運を引き寄せ、金運アップが叶うとされる縁起物です。
さらに、持ち主を悪運から守る魔除けの力も持ち合わせています。
ヒキュウとは、伝説の一本角の獣のこと。
大きく広げた口と、前足がスフィンクスと同様の形という特徴的な外見を持ちます。
ヒキュウには口がありますが、お尻の穴はありません。
その姿から、取り入れたお金を逃がさない、金運アップを叶えてくれることが期待できます。
龍亀(りゅうき)の置物
龍亀とは、龍の頭と亀の胴体というユニークな姿を持つ獣のことです。
龍亀を太歳の方向へ置けば、居住者を邪気から守ってくれるとされます。
太歳とは、毎年の干支の方位(年支)です。
この年支と家の向きが一致した場合、その年は家の前で土を動かすのは忌むべきことだとされます。
土を動かすとは、工事やリフォーム、家を建てることなどですね。
実際、素人が家の正確な向きを判断するのは難しいです。
とはいえ、もし家の周辺で工事が始まってから「なんだか調子が上がらない」と感じた時は、龍亀を置くことで運気回復のサポートが期待できるかもしれません。
植物
インテリアとして人気の植物。
生花や観葉植物、ドライフラワーなど、さまざまな植物がありますよね。
ここからは、観葉植物をはじめ、ドライフラワーやプリザーブドフラワーについて解説。
それらが風水ではどんな効果を持ち、家に置くことが適しているのかについて見ていきます。
生花や観葉植物
生花や観葉植物は、家に良いエネルギーを留めるとされます。
玄関はエネルギーの入り口です。
家の構造が風水的に課題がある場合、そのエネルギーが外に逃げてしまうと考えられます。
エネルギーが逃げやすい構造は、以下の通りです。
- 玄関へ入って正面へ進んだ先に窓がある
- 玄関へ入って対角線上に窓がある
家の中に良いエネルギーを保つためには、窓の前に生花や観葉植物を置いてみてください。
すると、外にエネルギーが漏れるのを防ぐ働きが期待できます。
これらの植物が、家の居住者の運気がアップするようにサポートしてくれるでしょう。
ドライフラワー
風水の観点では、ドライフラワーは植物のうちに入ります。
ドライフラワーは木の五行に該当し、これは家具や木造住宅に使用される木材も同じです。
木材は木を切り倒して作られますが、きちんと木のエネルギーとしての働きが期待できるんですよね。
よって、ドライフラワーも植物と同じくくりとして捉えて良いでしょう。
ただし、ドライフラワーはホコリがたまりやすいので、家に置く場合には定期的に掃除を行ってください。
風水効果を期待するためには、清潔な状態を保つことが大切です。
プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは植物のカテゴリーに入れて良いでしょう。
一度は摘まれた花ではありますが、人工的に手を加えることで、見た目は花としてのきれいさを保っているからです。
ですので、家に飾っても問題ないと言えます。
観葉植物と比べると手入れも簡単ですので、手軽に飾れるのもメリットの一つです。
要注意の置物・鏡
どこの家にも必ず鏡はありますよね。
メイク時や身だしなみチェックなどさまざまなシーンで使われる鏡ですが、設置する際には注意が必要です。
鏡を設置する際には、以下の場所を避けるか、よく確認してから行ってください。
- 玄関へ入って正面の場所
- 窓に向ける
- 寝室
それでは、それぞれの場所の注意点について解説します。
鏡の適切な配置を理解することで、自分を悪い影響から守り、より良い形でご利益を受け取れるでしょう。
玄関へ入って正面の場所には置かないで
鏡を置く際に、玄関へ入って正面の場所はふさわしくありません。
玄関の正面に鏡があると、ドアを開けた時に外の風景が鏡に映りますよね。
それは、人がせっかく家の中に入ったのに、まるで外にいるような錯覚を起こさせます。
風水の恩恵を受けるためには、居住者がきちんと家の中に入り、そこで生活しているという意識を持つことが重要です。
ですので、玄関に鏡を設置する場合は、正面以外の、外の風景が写らない場所を選びましょう。
要注意!鏡を窓に向けて置く時に気をつけること
鏡を窓に向けて置く際は、窓の外の環境をチェックする必要があります。
鏡はその空間のエネルギーを吸い込むため、鏡を運気の良い場所に設置すれば、その良いエネルギーを取り込んだり、増幅させたり、といった作用があるのです。
または、鏡に悪いものを移せば、その悪いエネルギーを増幅させるとも考えられます。
風水において悪いものとは、以下の通りです。
- 電柱
- 電波塔
- 枯れ木
- 廃屋
- お墓
- 病院
窓の外に問題がないかを確認してから鏡を設置しましょう。
鏡を寝室に置かないで
鏡を寝室に置くのも望ましくありません。
特に自分の寝姿が映る位置に鏡を置くのは避けてください。
なぜなら夜中に目が覚めた時、自分の姿が鏡に映ったのを見て、びっくりしてしまう可能性があるからです。
理想的な風水とは、快適な居住環境を作ること。
よって、睡眠の質を妨げないような環境作りが求められます。
もしどうしても鏡を寝室に置きたい場合は、カバーをかけたり、扉付きのドレッサーであれば扉を閉じたり、直接鏡が見えないように工夫してみてください。
すると、質の良い睡眠を取り、居住者の健康運を守ることにつながります。
置物で運気アップをはかろう!
この記事では、風水におけるさまざまな置物に期待できる効果についてご紹介してきました。
何か気になる置物はありましたか?
せっかく縁起のある置物でも、適当に選んだり置いたりすると、効果を十分に発揮できない場合もあります。
ぜひこの記事を参考に、自分に合った置物をチョイスし、効果的な置き方を実践してみてくださいね。