突然ですが「生霊」という言葉をご存知ですか?生霊とはその字の如く「生きている人の霊」のこと。恨みや嫉妬などの強い念が身体から抜け出して自由に動くことのできる霊体のことです。魂の意志とは関係なく霊体だけが外に出たものを生霊と言います。
困ったことに生霊を飛ばしていることに本人には全く自覚がありません。生霊に取り憑かれてしまった方も自覚するのは難しく、知らず知らずのうちにエネルギーを奪われてしまいます。また、生霊を飛ばした本人もまたエネルギーが弱まっていってしまうんです。
生霊は飛ばす方にも飛ばされる方にも全くメリットがないので、もし飛ばされているとわかったら一刻も早く断ち切りたいですよね。
本記事では生霊の性質や対処法などについて解説していきます。
生霊はこんな人につきやすい
生霊は誰にでも憑くというわけではありません。その人の特徴によって憑かれやすい場合もあるし全く憑かれないタイプの人もいます。ではどんな人が生霊にとり憑かれやすいのでしょうか?1つずつ見ていきましょう。
霊媒体質
生霊は魂を求めてさまよっています。霊体を引き寄せやすい魂を持つ方、いわゆる霊媒体質の方は生霊が憑きやすいと言われています。
人に同情しやすく優しい
同情しやすく優しい方は人から好かれやすいですが、生霊からも好かれてしまいます。生霊は誰かに助けを求めてさまよっている場合も多いので、必要以上に同情して感情移入し過ぎると生霊に目をつけられてしまうのです。
人に優しくすることはもちろん大事ですが、生霊に対して「私がなんとかしてあげなくては」と思い過ぎてしまうと生霊につけこまれるので注意が必要です。
人混みが苦手
人混みに行くと気分が悪くなったりぐったり疲れてしまう人は霊感が強い場合があります。周囲の人々のさまざまなエネルギーやネガティブな感情をダイレクトに感じてしまい疲れてしまうのです。生霊のネガティブな念にも影響を受けやすいので気をつけましょう。
ネガティブ思考
何でもネガティブに考えてしまう人は生霊に憑かれやすいと言われています。なぜならネガティブ思考の人はその人自身がネガティブな波動を発しているため、同じようにネガティブなエネルギーを持つ生霊と波長が合ってしまうからです。
ただ、思考は自分次第で変えられるので、普段の考え方や言動に気をつければ生霊を遠ざけることも可能です。
依存体質
人に依存したり執着する気質の人は生霊に取り憑かれやすいと言えるでしょう。何かに依存や執着をするのは自分に自信がないことの裏返しです。自分の軸が揺らいでいる心の隙を生霊につけこまれてしまいます。こちらも自分に自信をつけ、堂々と生きることで改善されていくでしょう。
寂しがり屋
ひとりでいるのが苦手で、常に誰かと一緒にいないと不安で落ち着かない人は生霊に取り憑かれやすいでしょう。生霊も寂しさを抱えてさまよっているので、同じように寂しさを感じている人と波長が合ってしまうのです。人に頼らずとも人生を楽しむ余裕をつくっていきましょう。
生霊が人に及ぼす影響
もともと霊的な能力が低い人の場合は、生霊が自分に憑いていると感じないことが多いです。なんとなく最近運が良くないとか、何かとタイミングが合わないとか、気のせいにしてやり過ごしてしまうことも多いでしょう。
ただ、そのまま見過ごしていると大ごとに発展していく場合があります。
初期の特徴
生霊に取り憑かれるといくつかの初期症状が表れます。中でもよく耳にするのは「寝つきが悪くなった」という症状です。また、いくら寝ても疲れが取れないなど、私生活に影響を及ぼすような症状を感じる人もいます。
とはいえこのような状況は生霊とは関係なく起きることもありますよね。体調が悪かったり何か心配事を抱えていてなかなか眠れないという経験をした方も多いでしょう。そのため生霊に取り憑かれた初期の段階ではその現象が生霊の影響だとはほとんどの方は気づきません。
中期の特徴
生霊に取り憑かれてやや期間が経過すると、さらに重い症状が出始めます。マッサージや整体などで疲れを取ったつもりでも身体がだるく重い、なぜか同じ人のことばかり頭に浮かんでくるなど、自分では理由のわからない現象に悩まされるようになってきます。
同じ人のことばかり頭に浮かぶ時は特に注意が必要です。自分が好きな人、または逆に自分が嫌いな人のことは誰でも頭に思い浮かびます。しかし、特にこれまで好きや嫌いという感情を抱いていなかった人物が繰り返し頭に浮かぶということは、その人物の生霊に取り憑かれている可能性があります。
生霊に意識をどんどん取り込まれていき、自分では意図しなくてもその人物のことを考えてしまうようになるのです。
末期の特徴
取り憑かれた状態がさらに進むと日常生活にまで支障を来たすようになります。ノイローゼやうつ病になり、生きる気力がなくなってしまうなんてことも。中には不登校になったり会社に行けなくなったりする人もいます。
また、幻聴や幻覚を感じるという症状が出る人もいるようです。さらには、常に誰かに監視されている気がしたり、責められていると感じる人もいます。いわゆる「統合失調症」と呼ばれる疾患に似た症状なので、周囲からは精神疾患の患者だと認識されることもあるかもしれません。
生霊の影響を弱めたり取り払うには
生霊の影響を弱めたり取り払うにはどうすればよいのでしょうか。生き霊が憑いているかも?と感じた時におこなうといいことを紹介します。
パワースポットを訪れる
神社やお寺などパワースポットとされる場所に出向き、清らかな気を頂く事で生霊の影響を弱めることができます。特に、ゼロ磁場と呼ばれる場所に建つ神社仏閣はおすすめです。
ゼロ磁場とはN極とS極がぶつかり合い磁場がゼロになる事で未知のエネルギーが集まるとされています。長野県諏訪大社、愛知県豊川稲荷、三重県伊勢神宮、和歌山県高野山などがあります。
神社をお参りする際、柏手といって手を叩きますよね。柏手は神様にご挨拶をする意味合いもありますが、パンと大きな音を出す事で生霊を払う効果もあります。神社を訪れた時だけでなく普段の生活でも何か良くない気を感じた時は手を叩いてみるのは効果的な方法です。
身の回りの浄化
日常生活で浄化を実践することで生霊を遠ざける効果があります。部屋を清潔に保ち、衣類、本、食器など不要なものは思い切って処分しちゃいましょう。また、塩にはお清めの効果があるので、盛り塩をするのも効果的です。生活空間を清めることで生霊に取り憑かれる隙を無くすことができます。
お墓参り
ご先祖様のお陰で今の自分も存在していると感謝の心を持つことで波動の高い状態になり、良いご縁が巡ってきます。不要なご縁は切れるので生霊のような波動の低い存在との縁もキレイさっぱり断ち切れるでしょう。
パワーストーンを活用する
特に水晶は浄化作用があるのでおすすめです。悪い気を吸ってくれるので御守りとして持ち歩いたり玄関や枕元に置いておくのも良いでしょう。パワーストーンは塩や月光浴などで定期的に浄化するのも忘れないように。
髪の毛を切る
「髪の毛には霊気が宿る」と日本では古来から言われています。生霊に取り憑かれたと感じたら髪の毛をばっさり切ってしまうのも方法のひとつです。髪の毛と一緒に生霊の念を切り離す事ができるでしょう。
専門家に除霊をしてもらう
自分でいろいろと策を講じても解決しない場合は、専門家の手を借りることもおすすめです。除霊ができる神社やお寺で憑いてしまった生霊を取り除いて頂きましょう。
また、霊感の強い民間の占い師や祈祷師も除霊を行ってくれる場合があるので、困った時はぜひ相談してみましょう。
まとめ
他人から恨まれたり嫉妬される経験は誰にでも起こりうることです。ネガティブなエネルギーを避けるために普段から規則正しい生活習慣を心掛け、波動の低い生霊とは同調しないことが大切です。部屋の空気の入れ替えもひんぱんに行い、いい気を循環させるよう気を配りましょう。
また、神棚を置いたりお札を貼ったり神社参拝をすることも生霊を寄せ付けないために効果的です。定期的にお墓参りに行き、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えることで心が清められ、生霊に憑かれにくくなるでしょう。