占いで使われるカードの種類は様々ですが、その中でも一番の人気を持つタロットカード。
また、タロットカードと並んで人気のオラクルカードがあり、一つの占い鑑定の際に両方とも混ぜて結果を導き出すことも多いです。
しかし、タロットカードは知ってるけれど、オラクルカードとは何なのか分からない方も少なくないのではないでしょうか?
タロットカード以上に豊富な種類があるオラクルカードですが、二つは同じように見えて全くの別物です。
ここでは、そんなタロットカードとオラクルカードの違いや、それぞれの特徴、自分で自分を占う際にはどちらのカードがおすすめなのかなどを解説していきたいと思います!
プロの占い師に鑑定してもらう時にも、それぞれの特徴を知っておくことで、もっと深く占いの結果を受け止めることができるようになること間違いありません!
タロットカードとオラクルカードの違いとは?
占いで使われる人気のカードの種類としてタロットカードとオラクルカードの2つがありますが、これらの違いは一体何なのでしょうか?
見た目はお互い似ているため、占い初心者の方では見分けがつかない方も多いかもしれませんね。
ここからは2つのカードの違いを、基本的なことから順番に解説していきます。
タロットカードとは?
タロットカードの歴史は様々な起源があるという説が多く広がっているため、どの歴史が正しいという風な見解を掴むことはできません。
18世紀にフランスの学者であるクール・ド・ジェブランという人物が、タロットカードの起源がエジプトにあると著した書籍が残されています。
彼が出した説としては、数千年前にエジプトの神殿が破壊されてしまった際に、当時秘密に行なう儀式がカードの絵柄に描かれていると考えました。
それがヨーロッパ内を旅する民族たちの間で広まったと解説しています。
この他の諸説としても、タロットカードの起源はインドにあるとされ、当時のチャトランガという金糸・銀糸で作られたボードゲームのようなもので、当時の富裕層が好んで遊んでいたゲームです。
やがて、世界中に広がっていき、日本では将棋、西洋ではチェス、中東ではトランプへと変化していきます。
そして、このトランプから派生したカードがタロットカードへと変化していったのではないかという説もあります。
トランプカードが大流行した当時は、大航海時代。
トランプの使い方としては、船乗りたちの中でギャンブルとしての娯楽に利用されていました。
トランプ以外のカードで、掛け金を増やすためのカードとしてオリジナルの絵柄で作られたカードがタロットカードとして誕生し、一部が現在のタロットカードにもなっているという諸説があるのです。
オラクルカードとは?
次にタロットカードと似ているオラクルカードについてはどうでしょうか。
オラクルという意味は「Oracle(神託、神の言葉)」という意味からきている言葉で、その名の通り占いでも質問に対して過去や未来の予言を教えてくれるものではなく、アドバイスを教えてくれる役割を持っています。
起源としては、1970年代の西洋にあり「Secret Dakini Oracle」というオラクルカードが一番古いカードであると言われています。
日本に入ってきたのは、1990年代後半とされており、日本版のオラクルカードが誕生しました。
現在では非常に多くの種類のオリジナルオラクルカードが存在しているため、絵柄やカード枚数などで好きなカードを使って、占い結果をさらに掘り下げてお告げを貰い、明確な答えを読み取っていくのに効果的です。
タロットカードとオラクルカードの特徴を比較
それぞれの起源を知ることができた次は、これらのカードを比較して特徴を押さえておきましょう。
タロットカード | オラクルカード | |
枚数 | 78枚
(22枚の大アルカナ+56枚の小アルカナ) |
30~50枚程度とカードによって違う |
役割 | 過去・現状・未来を教えてくれる | 助言をくれる |
デザイン | どのカードも統一性がある | カードによって様々 |
リーディング方法 | シャッフルしてカードを引く |
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カードの引き方 | 7枚目から引く | 1枚目から引く |
カードの持つ意味 | ポジティブ・ネガティブな意味が存在 | ポジティブな意味のカードのみ |
読み取る難易度 | カードの意味を覚えていければ比較的簡単 | 自由にリーディングすることが可能なため、比較的難しめ |
早速自分で自分を占いたい!そんな時におすすめなカードは?
ここまで、タロットカードとオラクルカードのそれぞれの違いを解説してきましたが、近年では非常に様々なデザインのカードが販売されています。
特に、オラクルカードに関しては、カードの種類によって描かれているテーマが違います。
動物がメインで描かれているカードや、花、宝石などのイラストの種類を見つけることができるため、趣味で集めている方も多いです。
そこで、自分で自分を占う際には、どちらのカードがおすすめで、どのように占っていくとよいのでしょうか?
占い初心者の方におすすめなカードの引き方
カードを使って占っていく方法は様々な方法が用意されていますが、ここでは占い初心者の方でも気軽に占うことが可能な3つの方法を紹介していきます。
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ワンオラクル(タロットカード)
ワンオラクルとは、タロットカードのみを使いカードを展開させていく占い方法です。
1枚のみを引いて読み解いていくため、占い初心者の方でも始めやすく、かつカードそのものの意味や解釈を勉強したいという方にも向いている占い方法です。
タロットカードを引く際には、必ず7枚目のカードを引きましょう。
十分にシャッフルが終わった後、上から6枚のカードは飛ばし、7枚目にあるカードの表面を見て占うことが一般的です。
ワンオラクルでは、1枚のカードのみを読み取っていくため、質問に対してハッキリとシンプルで明確な答えが欲しい際におすすめです。
過去や現在、未来などといった多くのことを一度に占うことは出来ないため、質問する際には質問に対する答えが一つになるように具体的に用意しましょう。
例えば「今気になっている彼に連絡してもいい?」「明日の大事な商談は何に気を付ければいい?」のように、「いつ・誰」を具体的に、かつ「私はどうすればいい?」かのように主体的(自分の行動に焦点を当てる)に質問を用意しておくことが、正しい結果を読み取ることができるポイントの一つです。
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スリーカード/3枚引き(タロットカード)
その名の通り、タロットカードの3枚を引いて占っていく方法のスリーカードという方法も、占い初心者の方に人気の展開方法です。
最もベーシックな「過去・現在・未来」を占うことが可能で、質問や悩みに対して過去から現状までの原因を探り、未来にご自身がどのような行動を取っていくと良いのかを時系列で読み解いていくことができます。
読み取る際には、一つのストーリーを作っていくことができるように、ワンオラクルだけの結果では物足りないときに打ってつけの占い方法です。
スリーカードをおこなう際にも、カードを十分にシャッフルし、6枚目までのカードを飛ばした後の、7枚目・8枚目・9枚目を引いて読んでいきましょう。
ワンオラクルを一回で3度組み合わせたような展開法であるため、質問内容も必ずしも自分主体でなくても大丈夫です。
例えば「気になっている彼は私に対してどう思っている?そして今後関係はどうなっていく?」という質問であれば、過去・現在・未来の彼の心理を追うことが可能ですし、「仕事でミスが続く、私に対しての周囲の評価は落ちてしまった?これから私はどうすればいい?」という質問であれば、過去のミスの原因、現在の周囲の心理、未来のアドバイスを読み解くことができるはずです。
スリーカードは一つの質問に対してストーリーのような結果を読み解いていくため、ワンオラクルのステップアップ版として利用していくとよいでしょう。
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直感で1枚引く、または飛び出したカードを読み解く(オラクルカード)
オラクルカードは非常に自由度の高いカードで、リーディング方法にこれといった決まった方法はありません。
まずオラクルカードを全て裏面にし、テーブルの上に並べ、その中からこれだと思ったカード1枚を選び、表面を読み解く方法は一番ベーシックな方法でしょう。
オラクルカードにネガティブな意味のカードは存在しません。
そのため、安心してご自身がこれだ、という直感を信じて1枚引いていくと良いでしょう。
または、シャッフル中に1枚飛び出してきたカードは、何かそのカードがあなたに伝えたいことがあるため、カード自ら教えてきてくれたとことで、そのカードを選んで読み取っていくこともできます。
また、タロットカードでは引いたカードで「占う」という表現をしますが、オラクルカードでは「リーディングする」という表現の仕方をします。
タロットカードとは違うオラクルカードは、質問に対しての占い結果を導いだしてくれるものではなく、質問に関してのアドバイスやメッセージを教えてくれるものです。
そのため、答えがTes/Noになってしまう質問や、相手の気持ちを教えてくれる、未来の結果を聞き出すなどのような質問の仕方ではなく、「気になっている彼との関係を進めていくために何をすればいい?」「気まずくなってしまった友人関係を再度復活させるために、私はどのように行動すればいい?」のように、主体的な質問で用意しておくと明確なアドバイスをリーディングすることができるはずです。
オラクルカードの占い結果に、当たった、外れたという概念は存在しません。
あくまでも、今の自分の現状を今後よくしていくためのアドバイスをくれるカードであるということを意識してリーディングしていきましょう。