「天中殺は悪いことばかり起きるの？」
「新しいことを始めてはいけないって本当？」
自分を知る過程で、四柱推命などの占術に興味を持つ人も多いでしょう。
また、恋愛運や仕事運を調べているうちに「天中殺」という言葉に出会い、どんな時期なのか気になった人もいるかもしれませんね。
今回は、天中殺の特徴や天中殺中の過ごし方を解説します。
天中殺とは？
「天中殺」は算命学で使われてきた言葉で、四柱推命では「空亡」という時期にあたります。最近では、四柱推命でも天中殺を使うことも増えてきましたね。
天中殺は12年に1度訪れる「人生の清算時期」「思い通りに物事が進まない時期」「天が味方をしない時期」だといわれます。
「悪いことが続くのではないか」と不安になるかもしれませんが、注意して過ごせば、これからの人生をよいものにするのに効果的な時期ともいえるのです。
天中殺には年単位だけでなく、月、日、時間にもあり、天中殺は短い周期で訪れているもの。
しかし、あまり気にしすぎると心が安定しないため、年・月単位の天中殺を知っておけば十分でしょう。
天中殺には、次に挙げる2つの使い方ができます。
- 自分の性格を知る
- 運気のバイオリズムを把握する
自分の性格を知る
天中殺では、自分の性格や宿命、強み、弱みなどがわかります。
天中殺は6つのグループにわかれ、それぞれ歩む人生の特徴や後押しが入る場面などが異なるのです。
運気のバイオリズムを把握するのに役立つ
自分自身の天中殺を知ると、運気のバイオリズムを把握できます。
12年に1度訪れる運気が安定しない時期や、1年のうちで運気が低迷しやすい月などを把握できると、大切な決断や新しいチャレンジに最適な時期がわかりますよ。
天中殺は6つ！それぞれの特徴とは？
天中殺には性格や強み、弱みを知るヒントがぎっしり詰まっています。
自分の天中殺を知らない人は、自動計算ツールなどを活用して調べてみてくださいね。
天中殺は、次に挙げる6つのグループに分かれます。
子丑天中殺
寅卯天中殺
辰巳天中殺
午未天中殺
申酉天中殺
戌亥天中殺
子丑天中殺
子丑天中殺の人は、ゼロからものを生み出す「始まり」の人。
12月と1月が月天中殺で、少し運が不安定になりやすいでしょう。
明るく活動的で、自分の信念をしっかり持っているため、はっきりとした物言いが特徴です。
好きになった人には全力で尽くし、結婚したあとは家族との時間を大切にするでしょう。
子丑天中殺の人は会社に勤めるよりも、独立して事業を立ち上げる方が向いています。
目下の人や部下に好かれる人ですが、逆に親や家系、上司などの目上の人からの援助が受けにくいとされています。自らの手で道を切り開くタイプなので、大器晩成型の人が多いです。
寅卯天中殺
寅卯天中殺の人は、誰かが始めたことを引き継ぎ、育てつつ次の世代に橋渡しする才能があります。
2月と3月が月天中殺で、少し運が不安定になりがちです。
エネルギッシュな性格で、行動力にも恵まれているため、夢の実現スピードが早いのが特徴。
猪突猛進型の寅卯天中殺の人は、恋愛でも一途に突っ走る人。心に決めた人の喜ぶ顔を見るためなら何でもできるという人も多いでしょう。
結婚して築く家庭に恵まれる一方で、生まれ育った家族や親戚にまつわる苦労に悩むことも。
人前に立って活躍するのが得意なため、接客業や芸能関係の仕事に向いています。
辰巳天中殺
辰巳天中殺の人は、情熱的で一直線に進む人です。
4月と5月が月天中殺で、少し運が不安定になりやすいでしょう。
独特な感性やマイルールを持っており、家族や目上の人に反抗的だった人もいるはず。
ときには、現実主義で優れた判断力をみせることも。
真面目な人と型破りな人のどちらも存在するのが、辰巳天中殺の特徴の1つです。
恋愛面では、好きな相手に熱烈にアプローチするでしょう。一般的な恋愛の形や結婚生活には興味が持てない人も多いため、パートナーと2人でお互いにとって理想的な形を探してください。
仕事では、自立心の強さや現実主義な一面を活かせる自営業や、目標が明確な営業職などが向いています。
午未天中殺
午未天中殺の人は、自由で豊かな感性を持ち、誰かが始めたことを完成させるのが得意です。
6、7月が月天中殺で、運気が安定しないと感じるでしょう。
安心感や安定感を恋愛に求めるため、穏やかなパートナーシップを好みます。真面目で誠実な人と結婚前提でお付き合いするひとも多いでしょう。
親や上司など目上の人に恵まれますが、部下などの目下の人との縁が薄い傾向にあります。
仕事は細かい作業が苦にならないため、事務職や経理などの裏方や研究職に向いています。
才能にあふれるため、スポーツや芸能関係で力を発揮できる人も。
申酉天中殺
申酉天中殺の人は、周りから信頼され、縁の下の力持ちとして重宝されます。
ムードメーカーでありつつも、地に足のついた生き方をするため「できる人」としてみられることも。
8、9月が月天中殺で、運気が安定しない時期です。
異性からモテる人が多く、友達から恋人関係に発展することも。ただし、仕事に夢中になるあまり恋愛を疎かにする傾向にあるため、注意しましょう。
どんな仕事にも対応できますが、社交性を活かせる接客業や営業職が向いています。
申酉天中殺の人は、仕事を充実させることで人生が輝きを持つため、ときにはプライベートとのバランスをとりつつ仕事を楽しんでくださいね。
戌亥天中殺
戌亥天中殺の人は、カリスマ性にあふれていて、誰も思いつかないような大胆な発想が得意です。
一方で、完璧主義で真面目な一面があり、繊細で傷つきやすい人も多いでしょう。
10、11月が月天中殺で、運気が安定しにくいです。
恋愛面では、簡単に人に心を開かず、じっくりと相性や性格を見極めます。心のつながりが持てる人や心から信頼できる人を好きになるでしょう。結婚前提の真剣な交際からゴールインする人が多いです。
戌亥天中殺の人は芸術面での才能があるため、独特の価値観を形にするデザイン系の仕事がおすすめです。
天中殺中にやめておきたいことは？
天中殺中は判断力が鈍るため、冷静な決断がしにくい時期といわれています。視野が狭くなり、頑固さが表に出てくることも。
また、頑張った結果が出にくく、トラブルが起こりやすいため、新しいことにチャレンジするよりも、今目の前にあることに丁寧に向き合う方が向いています。
天中殺中にやめておきたいといわれることは、次のとおりです。
- 結婚・離婚
- 転職
- 起業
- 引っ越し・新築の家を建てる
- 人生がかかわる契約や大きな買い物
とはいえ「天中殺が終わるまで結婚を待っていられない」「今すぐ今の会社を辞めて転職したい」と考える人もいるはず。
そういうときは、信頼できる友達や家族の意見にしっかりと耳を傾けましょう。
また、トラブルが起きたとしても、いったん深呼吸して「この出来事から学ぶべきことは何だろう？」と自分の成長につなげてください。
運の後押しが受けにくい時期なので、他人任せにせず自分の足でしっかりと立つことが大切です。
天中殺のおすすめの過ごし方は？
天中殺の時期を効果的に過ごせば、その後の人生が充実したものになります。
自分磨き
自分の内面を磨き、成熟させることに力を注ぎましょう。
自分の人生を振り返り、今までの価値観を見直すのによい時期です。今抱えている悩みがあれば、向き合って解消しておきましょう。
四柱推命などの占術を通じて、自分を深く知るのもおすすめです。
天中殺は種まきの時期とも呼ばれるため、生活の基盤を立て直して心身の健康を保ちましょう。しっかりと心身を癒せれば、芽吹きの時期に力を発揮できますよ。
ボランティアや寄付
天中殺の時期は、他者貢献を意識した行動をとりましょう。
視野が狭まると、自分自身がたくさんの人に支えられているのを忘れてしまいがち。
周りへの感謝の気持ちを形にするために、ボランティアや寄付が効果的です。
天中殺ごとのおすすめの過ごし方
最後に、天中殺ごとのおすすめの過ごし方をみていきましょう。
子丑天中殺：天中殺を抜けた後の人生計画を立てる
寅卯天中殺：行動を控え自分の不安と向き合う
辰巳天中殺：周りから誤解されやすい時期なので、慎重な言動を心がける
午未天中殺：あれこれ考えすぎないことを意識する
申酉天中殺：考えなしの行動をやめて、丁寧に吟味する
戌亥天中殺：1人の時間を活用して内面と向き合う
あなたの天中殺にあう過ごし方を参考にしてくださいね。
天中殺をうまく活用して人生を充実させよう！
「天中殺は何をやってもうまくいかない時期」と決めつけてしまうのはもったいないです。
新しいことを始めるのには向いていませんが、自分の内側を見つめて成熟させるのにはよい時期です。
また、天中殺ごとの性格などを知ることも、自己成長の手助けになります。天中殺中の過ごし方で、運気がよい時期に受けられる後押しの効果が変わります。
天中殺をうまく活用して人生を充実させてくださいね。
